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vol.997

生鮮マイワシ 1〜20日2割減3500トン

道東、中旬からまとまる

 全国主要港の8月1〜20日の生鮮マイワシ水揚量(速報値)は前年同期比2割減の3522トンだった。昨年は8月初旬に北海道十勝沖で巻網物の漁獲がまとまったが、今年は海水温が高く、7月下旬から8月上旬(7月21日〜8月10日)ころにかけて群れが東に移動して巻網物の漁獲がまとまらなかった。道東沖で操業する巻網船団は8月上旬までにいったん漁を切り上げた。
 8月中旬(11〜20日)の主な水揚げは北海道花咲港で、台風が通過して海水温が下がり、中旬に入って棒受網物の水揚げが増え始めた。1〜20日、同港では花咲沖で漁獲された1尾60〜70グラムの2、3歳魚を主体に759トンを水揚げした。今後は、海水温が下がれば群れが道東沖に南下し、道東棒受網漁は好調になるだろう。
 1〜20日の全国主要港の平均浜値は前年同期比2割高の42円。鳥取県境港に高値が付く鮮魚向けの大サイズが水揚げされ、全体の平均価格を押し上げた。同港では同期間、3倍の630トンを水揚げした。

   (みなと新聞取材)
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