全国主要漁港の7月1日〜21日の生鮮マアジ水揚量は前年同期比54%増の3342トンだった。体長20センチ程度の1歳魚を主体に、巻網船が漁獲。日によっては24〜26センチの2歳魚もあるが、2歳魚と0歳魚の混じりは少ない。
前年7月の月間量は前年の6割程度と低調で、過去2年と比較しても低水準だった。今年1〜6月累計は前年同期比8割減と今年も低調に推移してきた。
7月は主要水揚げ港の長崎が2・5倍の1258トンを水揚げ。長崎県松浦は59%増の689トンと水揚げが上向いてきた。
巻網漁は東シナ海中南部海域や九州西沖海域、浜田沖を主漁場に操業。東シナ海中南部海域での漁獲量は6月に前年を上回る量があったが、7月は前年を下回っている。隠岐海峡周辺では中小型船がマイワシを漁獲しており、マイワシが獲れなくなったら、浜田沖での操業船が増える可能性がある。
今後について、西日本巻網は九州西沖主体の操業になり、1歳魚主体が続く見込み。