7月1〜8日の全国主要港の生鮮スルメイカ水揚量(速報値)は前年同期比65%減の189トンだった。うち69%を占める主力の金沢も、53%減だった。今年は日本海にも太平洋にも群れがおらず、厳しい年になるかもしれない。
昨年の生鮮スルメイカは全国で年間3万トンが揚がり、うち6000トンを占めた金沢の水揚げは近年で最多だった。6月に3000トン、5月と7月も1000トン弱であり、年末まで水揚げは続いていた。
今年7月の主力は、金沢や福井・越前町、新潟など北陸日本海側である。ただし群れが能登半島以北にほとんどおらず、能登半島沿岸にある漁場に漁船も集中している。新潟以北は群れも小さくサイズも小さい。金沢、新潟とも170グラム以下のサイズが主体となっている。
日本海の中型イカ釣(船凍)船も、6月は(金沢の北方にある)大和堆に群れがおらず、7月初旬にようやく漁場が形成された。
生鮮の6月全国主要港合計も前年同月比65%減の1386トンだった。魚群が見つからない状況が続いている。