全国主要漁港6月の生鮮マアジ水揚量は前年同月比35%減の4299トンだった(速報値)。漁獲の主体になるはずだった1歳魚よりも、2歳魚の方が多い状況であり、資源量が多いと評価を受けている2020年級群(1歳魚)があまり出現していない。
前年6月に最も水揚量が多かった長崎・松浦港は71%減の566トンと大幅に減少。今年6月に最も水揚量が多かった同・長崎港は1%増の1875トンだった。両港は東シナ海中南部海域で漁獲したマアジを水揚げ。サイズは1尾80〜120グラムの1歳魚と220〜260グラムの2歳魚が入り混じっていた。
80〜120グラムサイズの1歳魚を中心に水揚げした島根・浜田港の水揚量は3・6倍の1037トンに伸長。6月で2番目に水揚げが多い漁港となった。
長崎、松浦の水揚げが前年と比べ低調に推移しているため、7月の水揚量は前年同月(4891トン)を下回る見込みであり、両港は前年7月に水揚量の45%を占めていた。