おさかなひろばによると、6月1〜17日の生鮮一本釣カツオの全国主要港水揚量は、前年同期比90%増の1,399トンだった。千葉・銚子沖から常磐沖を主漁場に、小、中、大中サイズと漁獲。前年のような中型が獲れない「中抜け」がないため、今年はこのまま、秋に戻りカツオになる群れが続くことが考えられる。
主要港の千葉・房州勝浦の水揚量は67%増の782トン。5月以降、1.7〜3.3キロのカツオが揚がっている。宮城・気仙沼では前年は6月後半から数量がまとまったため、今期は前年の20倍にもなる257トンを水揚げ。
東北沖は黒潮系の暖水が北へ張り出している状態で「カツオが北上しやすい海況」となっている。暖水が北上しているため、カツオの漁場は順調に北上すると考えられる。今後の漁獲サイズも、勝浦に水揚げしているものと同サイズが続くだろう。
5月の水揚量は前年同月比73%増の2,490トン。ビンナガ主体の昨年とは異なり、カツオを狙う船があったことから大きく上回ったが、例年に比べると低水準のままであった。