生鮮一本釣りカツオの水揚げが低調に推移している。
例年この時期に主要水揚げ港となる千葉・房州勝浦の1〜8日の水揚げ量は
前年同期比60%減の64.3tで、群れが薄く水揚げがかなり悪い。
サイズは1尾あたり7〜9kgの特々大〜特大サイズが主だが、2.5kgの大中サイズも水揚げされる。
6日頃から一本釣り船によるビンナガの水揚げがまとまっており、例年よりも1ヶ月ほど早く獲れ始めた。
カツオの漁場は小笠原諸島付近や紀伊半島周辺、沖縄・奄美諸島に点在。魚群の北上スピードが例年に比べ遅いため、
例年よりも西寄りに漁場ができている。
漁場が西寄りに偏っているため、宮崎や鹿児島での水揚げ割合が多くなる。鹿児島の1〜8日までの水揚量は
121tと、房州勝浦の2倍近くであった。
今後群れは北上し、主な水揚げ港は房州勝浦に移る見通し。北上個体は脂が薄くさっぱりとした身味が特徴。
秋には群れが常磐・東北沖に移動し、脂のりの良い戻りガツオとして獲れる。
*詳細な数値は本サイト「おさかなひろば」にてご覧ください。新しいデータの更新により
数値が異なる場合がありますので予めご了承ください。