千葉県・銚子港のサバ類の水揚げが振るわない。1〜16日の同港の生鮮サバ類水揚量は前年同期比
44%減の3790トン。マイワシの資源量が増え巻網漁場を占拠しているため、サバを獲る際の邪魔になっている
可能性がある。
太平洋マサバ漁は2019年11月下旬から12月中旬をピークに、沖合底引網船が石巻沖で操業。
その後群れは南下し、主漁場が銚子沖に変わった。銚子港へは1月上旬まで1日1000トン前後の
水揚げがあったものの、中旬に入りマイワシが増加。サバ類60トンに対し、マイワシ6000トン(14日)と逆転した。
サバ類の「水揚量」は少ないもののマイワシに混ざって水揚げされており、資源はあるはずで漁獲ベースでは
前年並みの予測が出ている。
混獲は、サバとマイワシの漁場が重なっている。表層はマイワシが占め、サバが泳ぐのは深場。
巻網船がサバ単体で水揚げすることが難しい状況になっている。
また、海面水温が例年より2度ほど高いことも漁獲が伸びない一因と考えられ、遊泳層が深いまま、伊豆諸島に南下
していく見通し。
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