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vol.896

生鮮サバ類 太平洋漁上向き1万t超え

水温低下で来遊加速

 太平洋岸のサバ漁が上向いてきた。全国主要漁港の生鮮サバ類水揚げ量は11月中旬(11〜20日)が合計1308tだったが、下旬(21〜30日)は3万3155t。 12月に9日時点で1万1226tを水揚げした。
 太平洋系マサバは例年、夏から秋にかけて三陸や北海道の北東で餌を摂った後、産卵場の伊豆諸島周辺に南下を開始する。 南下途中の9月〜翌年3月頃、東日本沖合でまき網を中心に盛漁期を迎える。ただ、今年の初秋は日本近海の魚群がまばらで、 近海の高水温を避けているとみられた。
 11月中旬までは岩手や宮城などの沖合が主漁場で、魚体は鮮魚に向かず加工などに回りやすい150g前後が中心だった。 ただ11月下旬に入り水温が下がると、三陸沖への来遊が急加速し、魚体は300g前後が中心となった。
 12月は福島や茨城沖が主漁場となり、銚子などで400g前後中心の魚体を水揚げしている。九州や山陰の大型まき網も 漁獲低迷や魚体が小さいことから、許可をもった船団が三陸沖に集まっている。近年のパターンだと3月まで魚は、まき網漁場にいるのではないかと見込まれる。
*詳細な数値は本サイト「おさかなひろば」にてご覧ください。新しいデータの更新により 数値が異なる場合がありますので予めご了承ください。

   (流通情報G)
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