生鮮ブリ類の水揚げが前年に比べ好調である。1〜19日の全国主要港における
生鮮ブリ類の水揚げ量は前年同期比13%増の2,279tだった。
10月の主漁場だった北海道から魚群が南下し、日本海側の漁場は新潟から山口県沖合まで到達した。20日には富山県氷見の定置網でも水揚げが始まった。
日本海側で水揚げされるブリ類の魚体は1尾1kgサイズが中心。旋網物が多く主力水揚げ港の鳥取・境港は1割増の394tの水揚げがあった。
島根・浜田港では約3倍の266tの水揚げだった。
また富山など北陸の定置網では7〜10kgのブリ・ワラササイズが増えた。
一方、太平洋側は1尾4〜5kgのイナダサイズが目立ち、旋網物が中心で、主漁場は青森県八戸から三陸沖だった。
三陸沖の海水温が平年より1度高く、大型サイズが南下しづらい。暖水塊の影響で、餌となるイワシが南下しづらいことも影響していると考えられる。
今後年末に向けて北陸でのブリ漁が本格化し、大きい魚体の水揚げが増えるとみられる。
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