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vol.860

2018年7月の東シナ海・日本海におけるマサバの漁獲状況

1.マサバ漁獲状況概要



 2018年7月の東シナ海〜日本海の主要港(新潟〜枕崎)におけるマサバの水揚量は3,468トンであり、前年(1,302トン)の2.6倍であった(表1)。 特に境港と松浦の水揚量が多く、境港では1,207トン(前年の3.7倍)、松浦では1,184トン(前年の2.8倍)であった(表1)。2013年から2018年までの7月のマサバ水揚量を比較すると、2018年は過去6年間で最も多かった(図1)。


2.東シナ海〜日本海におけるマサバの水揚量と魚体


 東シナ海〜日本海における水揚量は前年7月を大幅に上回り、過去6年のうち最高の漁獲量であった。水揚物の体長組成は前年と同様1歳魚主体で あった(図2、3)。2013年から2017年の境港におけるマサバの水揚量は12月〜3月までが盛期であり、4月ごろから水揚量が減少した。 しかし2018年は1月から10,000トン/月近い水揚げがあり、徐々に減少しているものの、5月〜7月も2,000トン前後の水揚となった(図4)。 平成29年度第2回対馬暖流系マアジ・さば類・いわし類長期漁海況予報(予報期間:2018年4月〜9月)によると資源評価における 親魚量の水準は微増と判断されており、2017年級群の資源量も多いとされていることから、1歳魚が多く漁獲されていると考えられる。




             (漁海況部 藤井椋子)

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