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vol.857

2018年5月における日本海、東シナ海のマアジ漁獲状況

1.マアジ漁獲状況概要

(1)南西・東海
 南西・東海の主要港(4か所)における5月の水揚量は262トンであり、前年(239トン)の1.1倍であった。(表1)。前期と今期で10月から5月までの月別水揚量を比較すると3月から4月で大幅に増加し、4月から5月にかけても少し増加した(図1)。(前期は2016年10月〜2017年5月、今期は2017年10月〜2018年5月、以下同様に示す。)



(2)日本海中西部
 日本海中西部の主要港(5か所)における5月の水揚量は6,365トンであり、前年(4,890トン)の1.3倍であった(表2)。前期と今期で10月から5月までの月別水揚量を比較すると4月から大幅に増加した(図2)。



(3)東シナ海
 東シナ海の主要港(6か所)における5月の水揚量は5,072トンであり、前年(6,601トン)の0.8倍であった(表3)。前期と今期で10月から5月までの月別水揚量を比較すると4月から少し増加した(図3)。



(4)日本海中西部、東シナ海におけるマアジの体長組成
 日本海中西部と東シナ海におけるマアジの水揚量は前年並みであり、今年4月と比較するとやや増加していた。5月中旬の日本海中西部における水揚物の主体は4月下旬と同様に14〜16cm(1歳)、18〜20cm(2歳)であった。5月下旬には12〜14cmモードも少し水揚された。昨年5月と比較すると1ヶ月を通して、18〜20cm(2歳)が多く漁獲され、14〜16cm(1歳)は少なかった(図4)。
 東シナ海においては、水揚日によって変化はあるものの水揚物の主体は16〜19cm(1歳)、20cm以上(2歳以上)であった。前年と体長組成を比較すると、東シナ海のどの漁場においても違いはなかったが、今年5月のほうが前年よりもモードが少し大きかった(図5)。
 今年の5月の日本海中西部、東シナ海におけるマアジ体長組成の主体は18〜23cm(2歳以上)であった。例年5月は16〜19cm(1歳)が主体になることが多く、夏以降も水揚の主体になるが、今年はいまだ1歳魚の水揚は少なかった。




             (漁海況部 藤井椋子)

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