北海道のアキサケ漁は10月22日現在9万2千669トンで、平成23年・24年の8万トン台よりは良いものの、
平成25年の10万4千719トンを12%下回っている。9月中〜下旬は昨年より水揚げが上回り、9月17日の頃には前年比57%増と好漁と思われた。
9月下旬の盛漁期の盛り上がりにかけ、10月に入ると水揚げが一気に失速している。昨年は12万1千655トンだったが、この水準には届きそうもなく
11万トン台に留める気配だ。10月中旬の水揚量は平成21〜25年で最も少なく、先週は道内で1千トン台の水揚げがあったが、今週は三桁に減っている。
今年の平均体重は雄雌とも魚体が大きく、漁期が進むにつれ徐々に減っていくが10月に入ってから雌は3.1kg、
雄は3.3kgで安定している。
価格は不漁が濃厚となったことから、雌は9月末より一気に上げ、10月上旬は昨年並みだったが、
中旬は200円以上昨年より高い。雄は昨年の9月20日頃に一気に100円程下げたが、今年は9月中旬以降キロ320〜340円で高止まりし、昨年同期より120〜130円程度高い。
三陸岩手のアキサケ漁は。11月末〜12月上旬に盛漁期を迎え、昨年より多く今のところ順調な水揚げのようだが、北海道の1割程度の1〜2万トンの
水揚量しかなく、大幅な増産は期待できない。