今年の北海道アキサケ漁は、例年通り、9月下旬に盛漁期を迎え、5千トンを超える日が2日みられ、軒並み3千トン台の水揚げが続いた。10月上旬は4千トン台が1日のみで、概ね2千〜3千トン台と減少に転じた。10月16日現在の累計水揚量は93,736トンで、不漁だった平成23年同期の77,936トンと24年の74,803トンは超えているものの、22年の93,640トンと同じ水準。22年の累計漁獲量は12万2800トンだったことから、今期もこの水準程度で終わると思われる。23年は11万1千トン、24年は9万9千トンだったので、この水準は超えるものの、約10年前の20万トンの水準に遠く及ばない。
管内別では引き続き、北見管内(オホーツク海)の割合が46%と高く、根室管内も22%と平年並の割合だった。今年の特徴は釧路管内が昨年(7%)・一昨年(6%)より3千トン増え、11%に増加。稚内管内も昨年(6%)・一昨年(7%)より2千600トン増えて、10%に増加した。
魚体は雄・雌(グラフは標津の各旬末日)とも、ここ4年間では22年並に大きくなっており、昨年多かった4歳魚の割合が減って5・6歳の割合が高くなっているものと思われる。
価格(標津の雌はBの高値、雄はAの高値)は、雌は9月上旬・中旬まで高値で張り付いていたが、下旬に盛漁期を迎え、150円以上下落したが、10月上旬になって水揚げが落ちると100円近く戻した。一方、雄は9月上旬・中旬まで300円前後であったが、下旬の盛漁期以降、200円前後で推移している。
一方、岩手の漁模様は、11月下旬〜12月上旬の盛漁期までは早いものの、10月上旬までの累計で556トン、金額で2億5800万円でともに前年同期の2倍。単価は465円で7%安であった。平均体重も2.84kg/尾で、前年より17%重い。累計漁獲量は21年度は2万5千トン、22年度は2万2千トンあった。23・24年度は8千トン前後に減少。今漁期は22年度の水準にどれくらい近づくかが注目される。