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vol.797

主要魚種の水揚げ動向

サンマ:ようやく1日2千トンの水揚げ

  サンマ棒受網の大型船が8月20日に出漁して以降、昨年同様に漁場が遠く、根室・花咲港から片道24時間以上のところに漁場が形成された。このため、往復で2日を要し、操業も2晩が多かったことから1航海4日。1日の水揚げ量もこれまで最高800トン程度で、200〜300トンの日もめずらしくなく、ようやく9日・10日に2千トンを超え、11日も1,600トンとようやく本格化してきた気配だ。価格も先週はキロ500〜700円だったが、今週は水揚げが増えたことから230〜260円までようやく下げた。

  このため、三陸で水揚げする船も出始め、宮古・大船渡では10日に初水揚げがあり、気仙沼では11日に初水揚げがあった。ここ数日、花咲沖片道半日のところにも漁場が形成されたものの、100g前後の小型魚が多く、160gの大型魚は前述の沖合にしかいない模様で、道東近海に来遊するのはもう少し時間がかかりそうだ。

スルメイカ:羅臼で累計2940トン

 7月に始まる八戸のスルメイカまき網漁は例年の半分程度の6千トンに留まり低調だったが、道東の釣りは例年より早い時期から好調。特に羅臼は例年より1ヶ月以上早い8月下旬から漁が本格化し、9月11日現在で2,940トンを突破。水揚げが多い日には600トンを超す。

 例年の羅臼の盛漁期は10〜11月の2ヶ月で、平均で7千トンの水揚げがあるが、2000年や2010〜11年のように多い年には2〜3万トン台の水揚げがある。水産研究所が7月末に公表した今年の常磐〜道東のスルメイカの漁況予報は、全域で来遊量は前年を下回るとの予報だが、どれだけ長く水揚げが続くか注目される。

秋サケ:今年は平成20年並の15万トンか

  北海道の秋鮭漁は、一昨年は11万トン、昨年は9万9千トンと10万トンを割り込み2年続きで不漁だった。今期の累計漁獲量は平成20年・21年には及ばないものの、22年以降最も多く、好調な出足だ。特に漁獲開始時期の早い釧路管内・根室管内が好調で、ここ数年オホーツク海の一人勝ちの状況が続いたが、挽回が期待される。

平均体重はやや大きめ

 平均体重は3.4〜3.5kgで、近年小型化が言われているが昨年の3.2kgより1割大きい。価格は雌で100円、雄で80円程度昨年より高い。盛漁期は9月下旬〜10月上旬。

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