今スルメイカ釣り漁は、4月の端境期を過ぎ、北陸・能登半島沖で例年通りこの時期に本格化しました。都内の量販店でも金沢の小型の生イカが1尾150円程度で
販売されるようになりました。主漁場は能登半島の西側で、能登半島の北側にも一部漁場ができています。金沢では9日頃から水揚げが本格化し、
入港隻数も100隻を超え、連日発泡1万ケースを超える水揚げが続いています。魚体は昨年の秋(10〜12月)に産まれたもので30尾入りが6割、バラ入りが2割、25尾入りが2割、20尾入りが1%と、まだ、
小型のものが目立ちます。
金沢の盛漁期は5月下旬から6月中旬で、年によりバラツキがあります。この要因としては水温が高いと北上が早く、能登半島沖には長く漁場が形成されません。冷水が能登半島沖に張り出す場合には、スルメイカの北上を遅らせ、1ケ月以上、長期に渡り漁場が続くこともあります。
今年は5月15日現在の5月中旬までの累計水揚量は763トンで、2006年(他の年は20日までの累計)の828トン、2009年の878トン、2010年の902トン並みの好スタートです。気象庁のデータによると能登半島沿岸の表面水温は14℃で、概ね平年並みの水温となっています。佐渡以北では1℃程度低めとなっています。
新潟でも5月中旬以降水揚げが始まっており、10隻弱が1日1500箱を水揚げしています。現在の先端は山形沖で6隻が1千箱と、どちらもピークは
これからです。