北陸のまき網や定置網によるマイワシ(中羽)の漁獲が2月中旬から好調です。このため、最近の築地市場のマイワシの入荷先をみても、銚子・静岡の他に、石川・富山・新潟といった北陸も目立っています。築地市場での入荷サイズは、銚子も北陸も110〜100gのニタリ(大羽と中羽の間のサイズで、2歳魚)や80g前後の中羽(1歳魚)が多いようですが、銚子・静岡では150〜140gといった大羽(3歳魚以上)も日によっては入荷しているようです。
北陸のまき網や定置網によるマイワシ(中羽)の漁獲が2月中旬から好調です。このため、最近の築地市場のマイワシの入荷先をみても、銚子・静岡の他に、石川・富山・新潟といった北陸も目立っています。築地市場での入荷サイズは、銚子も北陸も110〜100gのニタリ(大羽と中羽の間のサイズで、2歳魚)や80g前後の中羽(1歳魚)が多いようですが、銚子・静岡では150〜140gといった大羽(3歳魚以上)も日によっては入荷しているようです。
2月のまき網によるマイワシの漁獲量は、2月20日現在の累計2,613トンで、うち新潟には4割弱の1,010トンが水揚げされ、七尾に613トン、蛸島に610トン、舞鶴に380トン、金沢に11トンが水揚げされています。北陸のまき網漁は、1月中はツバス漁(ブリ小型魚)でしたが、2月に入ると引き続き時化休みが多いものの、マイワシ漁に切り替わりました。7日は一帯で745トン、13日には630トンとまとまった漁がみられました。
富山湾(富山県・石川県東部)の定置網でも、まき網でまとまりだした7日頃より入網し始め、12日頃から入網が急増しました。2月の定置網によるマイワシの漁獲量は、2月21日現在の累計2,019トンとまき網の2,653トンに匹敵しています。うち全体の70%の1,410トンが、富山湾西部の氷見と、氷見に隣接する七尾(石川県)の定置網に入網しています。富山湾の定置網漁は、1月中はウマヅラハギ主体でしたが、2月上旬はスルメイカ主体に、2月中旬にマイワシ主体に切り替わってます。なお、平年の2月の富山県内のマイワシの漁獲量は65トン程度でした。
一方、三陸・常磐のマイワシの漁獲状況は、大船渡の定置網では1月20日前後と2月上旬にまとまり、多い日には30〜40トンの入網がみられたものの、2月下旬には4トン前後までに減りました(1月の水揚げ量は97トン)。石巻の1月中は、定置網で多い日には数十トンの入網があり、1月の合計で600トンとこの時期としてはまとまりました。2月中は18日に定置網で9トンあった程度です。銚子のまき網は、1月中は300トン台の水揚げが2日間、2月は上旬に、300トン弱、700トン、30トンの水揚げがありました。資源状態を考慮し、TAC(漁獲可能量)も23年漁期の20万9千トンから、24年漁期は32万6千トンに増枠されている。節分や入梅の時期も旬とされますが、これから夏にかけてがマイワシの盛漁期なので、今年の漁も全国的に期待できるかもしれません。