低調だった羅臼のスルメイカ漁(釣り・定置網)が、ようやく26日の水揚げから上向いてきた。10月中の1日あたりの水揚量は、数トンから50トン程度、多くても70トン台の水揚げが10月10日・11日と2日間続いた程度であった。低気圧通過後の26日には309トン、27日には237トン、29日には341トンと3日間続けてまとまった水揚げがみられたが、30日は時化のため水揚げがなかった。
現在は小型いか釣り60隻程度、定置網33ヶ統が操業しているが、昨年は釣りが百数十隻操業していたので、それに比べると半分程度である。昨年の漁期累計水揚量は、一昨年の2万トンを上回る2万6千トンと2年続けて好漁が続いた。昨年の今頃は多い日で1300トンもの水揚げがあり、900トン台の水揚げも数日あった。これに比べると今年は上向いたとはいえ、水揚げに伸びを欠く。
10月末現在の累計水揚量は、今年は1,597トンで、一昨年の4,721トン、昨年の13,756トンには遠く及ばないものの、2008年の158トン、2009年の651トンは上回った。ちなみにこの2年は漁期累計で4千トン台だったので、今年は最終的にはこれを上回る6~8千トン程度であろうか。今後、時化後にどれだけ群れがまとまり、水揚げが続くかが期待される。