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vol.785

ドバイ

 夏休みを利用して、アラブ首長国連邦(UAE)ドバイの魚市場を見学してきました。

 日本も酷暑と言われていましたが、あちらはもっとすごいことになっており、最低気温が35℃、最高気温が45℃に届く勢いです。砂漠にもかかわらず海のそばのためか湿度も100%近く、冷房のガンガンにきいた室内から外にでた瞬間に、すべての毛穴から汗がじわ〜んと湧いてきて、頭がクラクラするカンジです。

 魚市場は、近代的な超超高層ビルや巨大ショッピングモールが立ち並ぶドバイ中心部からは外れた場所で、宿泊したホテルからは歩いて20分ほどで行けるはずのところなのですが、上記の気候から、炎天下に歩くことは『危険』なため、タクシーで往復しました。

 マーケットは、野菜市場・食肉市場・魚市場が隣接していて、もっとも広い面積を占める魚市場は屋根のみ冷房なしのオープンスペース。おそろいで、背中に「FRESH FISH SECTION」の文字と番号の入った白い作業着をきたインド系と思われる容貌の店員が、あきらかに観光客と思われる私に対しても必死の売り込みをして来ます。

 まず感じたのは魚市場全体の魚臭さ。魚市場なのですから当たり前ですが、築地と比べてもちょっと臭いすぎる。よくみると、気温40℃にもかかわらず使う氷の量が圧倒的に少ないんです。白い台に一面氷を敷き詰めてその上に魚を山に陳列しているので、上の方の魚にはまったく氷がかかっていない。

 わたしが行った朝8時でこの臭いでしたから、お昼頃には魚がどんな様子になっているのかは想像に難くありません。

 それでもその魚種の豊富さには目を見張りました。えび類・かに類・かつおまぐろ類・なまず類・さめ類・さけ類など。日本でも見かける魚によく似た魚もありました。
(写真右:マナガツオ?)

(写真右:ボラ?)

 UAEはイスラム教の国ですから豚肉は食べませんが、そのぶん魚の消費が多いのかなと街中のレストランのメニューをながめて感じました。

 ちなみに、市場でうっかり魚を買ってしまうと、タクシーや地下鉄・バスなど公共交通機関は、その臭いからか乗車拒否となりますので、今後行かれる方はご注意くださいませ。魚市場には、買い物客を軽トラで送ってくれるサービスがありました。

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