7月1日は半夏生、スーパーや専門店では久しぶりにタコの特売が目立ちました。
タコは、1年以上に亘って、現地(西アフリカ沖)での不漁が尾を引き、市況の高騰によりタコマーケットの縮小を余儀なくされました。そのことでスーパーでの取り扱いも少なくなり、棚に占める面積も非常に小さく、タコ自体も肩身の狭い思いをしていたことでしょう!
6月16日モーリタニアでは壺漁が始まり、初漁が例年の倍の200トン位の漁獲をみています。サイズは4,5番主体ですが、本来このサイズはEU向けになるのですが、ご存知のように経済危機が続いており、買う力に欠けており、当然日本向けになる、と関係者はみています。
またモロッコでも6月5日にツボも始まり、数百トンの漁獲をみたものの、その後時化もあり出漁できず、出漁しても10トン程度と漁は悪くなっています。
こうしたことから、大型が多いものの、EUもギリシャのみでなく、スペイン、イタリアといったタコの消費国にまで経済危機が飛び火するような状況下で、現在のような浜高の価格では買い切れず、夏から始まるメキシコへ期待する向きも多いといわれています。
したがって、かなりの量がこれから日本向けに搬入される見込みとなっており、これから国内タコの市況は下げざるを得ない、といった声が上がっています。