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vol.779

2011年の在庫と輸出

 2011年の年末在庫は92万2千トンで、2010年と比べ、4ポイント下げました。産地は43万トンで13ポイント下げたのに比べ、消費地は49万2千トンと5ポイント上げました。

 魚種別の在庫をみると、さば類は2010年末の9万トン台をピークに2011年10月の5万トン近くまで減り、その後7万トンまで増加。さけ類は2011年2月の9万トンをピークに、秋鮭の新漁が始まる7月に6万トンまで減少、その後、2011年末には元の9万トンまで増加。消費地在庫が6割を占めることから、中身は銀主体か。

 するめいかは、2010年11月から2011年2月の4万トン台から6月には2万トン台まで減ったが、道東の好漁を受け、2011年末には5万トンまで増加。さんまは2010年末の4万トン台から新漁が始まる夏場には2万トン以下に低下したものの、漁期後半は岩手県以北に漁場が長期に続き、年末には5万トン台まで増加。三陸の処理能力が減った分を道東や銚子がカバーした。

 まいわしは1万トン前後で推移していたが、2010年級群の好漁を受け、2011年の秋口には2万トン台に増加したものの、年末にはやや減った。在庫は漁場に近い、銚子・神栖地区に集中した。

 一方輸出は、さば類は震災前の2010年11月から2011年2月までは単月で2万トン前後の輸出があったが、4月以降は3千から6千トンと低迷。年末には8千トン台とやや増加した。サンマは2009年11月から2010年3月にかけ、ロシア向け輸出が好調であった。年間輸出量は09年7万5千トン、10年6万トン、11年1万3千トンと大幅減。

 白サケの輸出も、中国向けを中心に4万から6万トンと好調であったが、2011年は2万2千トンと前年の3分の1に大幅減。一方、まいわしは1万3千トンと前年の10倍で、近年で最も多かった。するめいかを主体とするいか類は、2011年の年明けと年末にやや好調で08年から10年は2万トン台だったが、11年は3万6千トンと8千トン増加。

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