平成23年の主要港の水揚日本一は、前年に引き続き、銚子であった(時事通信調べ)。2位は前年と同じ焼津で、3位は境港が前年7位からランクアップ。東北勢では唯一ベストテン入りした八戸は前年と同一の6位。昨年、3位の石巻、9位の気仙沼は震災の影響で水揚げを大きく減らした。
三陸・常磐の主要港(JAFIC調べ)でみると、水揚数量では銚子は前年の5%増、八戸は2%増と伸ばし、他の漁港が減った分を一部カバーしたものの、水揚金額ではそれぞれ2%減、10%減と減らした。
岩手県の宮古は、震災後、早くから水揚げを再開し、数量では前年の7割、金額では8割に留めた。宮城県の気仙沼・女川・石巻の各港は、市場が本格的に再開したのは夏以降になってからで、数量・金額とも前年の2割から3割程度と大きく減らした。
一方、小名浜港は、震災以降、夏場にカツオまき網船(三陸沖合)が1回程度水揚げしたほか、秋以降はサンマ棒受網船(岩手県以北で漁獲したもの)のみの水揚げしかなく、数量で前年の3割、金額で2割に留めた。