(数値が間違っていましたのでお詫びをして訂正します)道東・羅臼の生鮮スルメイカの水揚げが、11月末の速報値で23,921トンと、昨年の20,100トンを抜き、過去最高の2000年の34,378トンに次ぐ、水揚げを記録した。羅臼では小型いか釣りと定置網で漁獲され、盛漁期は10月から11月の短期にまとまることで知られる。少ない年では2千トン前後で、年により10倍の幅で増減し、豊漁年では日本全体の1割の漁獲量を羅臼一市場で占める(2000年、2010年)。
過去の平均単価は、キロあたり81円から276円で推移しており、今年は178円で昨年の225円を50円近く下回った。
今年のスルメイカ漁は、春から初夏の日本海の漁は低調だったが、夏以降の道東の漁は早い時期から好調で、長期に渡り漁場が形成された。また、オホーツク海にもまとまった来遊があり、例年にはない、中型いか釣の漁場も形成された。
根室海峡の羅臼も例年より早い9月中旬から漁獲が始まり、10月12日には1300トンを超える日もみられ、漁獲が本格化した。11月下旬でも100トンから800トンの漁獲が続き、12月に入ってもまだ2週間程度は漁が続くとみられる。