例年であれば、そろそろ年末商戦も話題になりますが、今年はアフリカの不漁=高値と、国産の漁も悪いとあって、厳しい下半期を迎えています。現地モロッコ、モーリタニアでの夏漁は、8月に入っても不漁模様の日が続いています。今年は年初から価格はジリ高傾向で推移し、今なお続いています。
現在のサンマ漁の主漁場は、北海道東方のロシア水域内であるが、早くも8月22日に24トンを宮古漁港で初水揚げして以降、30日に20トン、9月1日に91トンと、今期累計で135トンを水揚げ。道東・三陸主要港合計の1日あたりの水揚量は、8月30日・31日は1日2千トンを超えたものの、9月1日1200トン、2日400トン、3日70トンと低調。
このため、9、10、11月と製品値上げの予定がされています。10月には6番サイズで1200円越えも予想されるなど、秋の値上げがどれくらい進むかも今後焦点になります。またメキシコの漁も始まっていますが、大半はEUに流れ、日本国内への搬入は少ないとみられており、供給の増加にはつながらないようです。
また安い国内柳タコも不漁とあってタコの価格は総じて強基調になっています。 国内在庫も1万トン超と稀にみる少なさなのですが、今年のモロッコ・モーリタニアからの搬入は、7月末で約1万トンで、後半は1万トン以下とみられることから、通年で2万トンを割ることが予想され、近年になく少ない量になりそうです。