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最近の水産の話題はこれ! 随時更新
vol.768

 明日から9月、いよいよサンマ漁も最も水揚げが多い季節になる。
 今年は、3月の大震災で大量の在庫を失うといった未曾有の経験の中での新漁となりましたが、現在までの漁は昨年よりは少し良いといったところです。
 震災後はサンマを巡っては本州の業者の進出、消費・原料需要の増大等、真偽も含めて様々な憶測も流れたりしましたが、一時の需要拡大も今のところは落ち着いてきているのが実情です。

 ただ、今現在北海道の業者にとって最大の課題は、サンマや、秋サケ等本番を迎えることもあって、放射能汚染の問題です。 個別の業者や業界では、線量計で独自で計測しており、随時取引業者やHP等で公表して安心・安全をアピールしています。

  一方、サンマにしろ秋アジ(秋サケ)にしろ、放射能リスクは今現在も勿論あるが、後のリスクとなる可能性も大きい。今までサンマ、秋サケとも中国やロシアへの輸出に依存していた面もありまひた。したがってこうした魚種は当然漁期中は在庫していることになり、リスクを取らざるを得ない面があった。その意味では今年は原発の放射能漏れにより状況が大きく変わっているわけで、各業者も様子見しながら原料を買う姿勢がいつもの年以上に顕著になっています。

 下旬後半に入ってサンマの水揚げもようやく安定してきている(おさかなひろば:産地情報・全市場1ヶ月参照)。
 まだ鮮魚出荷が大半ではあるが、9月に入ると後半には冷凍に回る場面も出てきます。おおいに注目したい。

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