トピックス

トピックス一覧
最近の水産の話題はこれ! 随時更新
vol.764

築地で震災復興イベント開催

 東京築地市場で22日に、東日本大震災の復興地支援・風評被害撲滅フェア、「買って 食べて、応援しよう! in 築地」が開催された。主催は(社)築地市場協会で、共催は東京都中央卸売市場築地市場。ステージでは「被災産地、風評被害を受けた産地の呼びかけ」と題したシンポジウムが開催された。
 築地のイベントでは御馴染みのNHK国井雅比古アナウンサーの司会で、岩手・宮城・茨城の生産者・出荷業者、伊藤築地市場協会会長や築地市場の仲卸業者や水産庁の上田勝彦氏をパネラーに、ゲストにウギャルとしてブレイクしているLieさんをゲストに活発な議論が行われ、会場からも盛んな意見・質問が出た。

被災地の物品販売も

 会場内では、水産物のほかに被災地の農作物の物品販売も行われた。ホウレン草やキュウリ等の野菜が1袋や2袋100円といったお手頃な価格で販売されたほか、鮮魚では銚子産のまき網で獲れたマイワシが10尾なんと100円でした。
 千葉県勝浦港で当日水揚げされた一本釣りもののカツオが500尾用意され、1尾1千円と小売価格のほぼ半値で販売され、開場と同時に長い行列を作っていた。
 その他、茨城県涸沼(ひぬま)産の大粒なシジミが山盛り(400g位?)で500円、千葉県千倉産の大きなサザエが2個200円で販売され、これもお徳感いっぱい。

模擬店も充実

 魚屋さんの組合の魚商は、マグロのアラがたっぷり入ったネギマ汁を1杯百円で500杯販売。魚屋さんが作っただけあり、アッサリとしながらも、素材を活かした味付けで具沢山ということもあり行列が切れず、12時前には早くも完売。
 お魚マイスターが手伝っているのブースでは、アサリ・イカ・海老等が入った海鮮塩焼きそば(300円)やマツモ汁(200円)というかわった食材も。焼きそばは素人ではなく、銀座に店を出すプロが作ってそうで、この味でこの価格は大満足。

 物販ブースでは小さなウニの入ったストラップも売られ、聞くと売り上げは三陸のウニの資源回復に使われるという。三陸の漁業を再構築する上では磯根資源の回復も重要だ。
 会場内では震災のパネルが展示されたほか、原発事故に関するブースも設置され、スタッフに熱心に聞き入る来場者が多数いた。こういったイベントは一過性ではなく、継続して行うことも大切に思えた。

このページのトップへ