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vol.757

サンマの輸出入

 近年、サンマの漁獲量増大に伴い、輸出が年々増加した。05年は1.4万トン、06年は2.6万トン、07年は3.3万トン、08年は5.7万トン、09年は7.5万トン、今年は9月までで4.7万トンを記録した。

 しかし、夏以降は在庫の減少とともに輸出は低調となり、今年のサンマ漁は不漁の為に9月中旬まで漁獲が伸び悩み、加工原料が不足したことから、9月には1891トンものまとまった輸入があった。

 1〜9月の累計輸出量・輸入量をみても、年々伸びているが、今年は上半期にほぼ在庫を消化しきった。

 昨年の輸出量の7.5万トンのうち、3分の1にあたる2.6万トンがロシアで、1.6万トンが韓国、1.2万トンがタイと続く。ロシアは日本の水産物の第8位の輸出国で、ロシア向けの輸出のうち、サンマだけで数量の84%・金額の67%も占めた。今年は4.7万トンのうち、ロシア向けが4万トンと全体の83%を占め、サンマの輸出ではロシア向けのウエイトが高かい。

 サンマの輸入は、概ね年間数十〜数百トンであるが、今年は新漁が不漁の為に9月単月だけで1900トンもあった。この大半は台湾からであるが、10月以降は水揚げが回復基調の為、10月以降の輸入は減るものと思われる。

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