北部太平洋のサバまき網漁は、9月中旬以降、八戸沖で好漁が続いた。八戸では10月中に3千トンを超える水揚げが、3日間あった。マサバ・ゴマサバの混獲で、およその比率は2:1で、ともに平均体重350g前後の1歳魚(2009年級群)主体の漁獲であった。
先週4〜5日には、福島県塩屋崎沖にも形成され、漁場の南下が一気に進んだ。このため、銚子では5日に3186トン、8日に3935トンの水揚げがあった。8日は三陸〜常磐一帯で7543トンもの水揚げがあり、漁場に近い石巻では今期最高の2715トンを記録した。
石巻では、脂ののった大型のサバを金華サバとしてブランド化を進めており、東京都内や仙台市内の飲食店でも取り扱う店が増えている。ちなみに、石巻では、まき網で初夏〜秋に漁獲した脂のカツオを「金華がつお」、刺身でも美味しい養殖銀ざけは「金華ぎん」と、石巻の前浜にある好漁場の「金華山」に因んで、ともにブランド化を進めている。
金華サバの脂のノリは、500gアップのマサバ・ゴマサバではともに粗脂肪量が20%を超え、700g近いものでは30%もあり、現在ピークを迎え、美味しい時期。詳しくは「おさかなひろば」の粗脂肪量のページも参照下さい。