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vol.753

羅臼のスルメイカ漁久々の好漁

  道東の羅臼では、久々にスルメイカ漁が活況を呈しています。羅臼では今月中旬から操業が本格化し、太平洋側で操業していた小型いか釣り船が根室海峡羅臼沖に集結し、秋鮭漁が一段落した定置網でもまとまった漁獲がされています。小型いか釣船は18日・19日は50隻、20日は80隻、21日には100隻を超え、22日には117隻に達しました。

  20日以降、釣りでは1日あたり2万5千ケースの水揚げがあり、6kg入りの発泡は半分、18kg入りのコンテナ半々といったところで、定置網でもコンテナだけで1万ケースを超える日もみられました。トン換算すると1日で200〜400トンになります。今年の太平洋側のいか漁は、秋以降のトロール漁や夏場の巻き網漁ではそこそこ獲れていたものの、釣は全般的に低調で、小売でも高値が続いています。

  この羅臼は、年によってスルメイカが溜まり大豊漁になることが知られています。2000年は3万トン以上の漁獲があり、この年は日本全体で34万トンの漁獲があったので、羅臼だけで10分の1を占めることになります。今年は22日現在の累計で2千トン強なので、まだ2000年のレベルには遠く及びませんが、概ね漁期は11月末〜12月始めまでなので、加工向け原料が少ないこともあるので、今後どこまで水揚げが伸びるか期待されます。

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