9月上旬まで続いた猛暑も徐々に落ち着き、気候も平年並みに近づきつつある。八戸沖のサバまき網漁も9月後半以降漁獲が本格化し、最初は350g主体であったが徐々に500g主体に切り替わり、マサバが8割とまずまず。東シナ海の済州島西でも、寒サバ漁が始まったが300g以下が半分と、こちらはシーズンはこれから。
サンマ漁は、10月上旬は4千トン台を越す水揚げも2日間見られたが、中旬に入ると15〜22日の間の初入港1回限りの48時間休漁に加え、時化もあり、18・19日は1千トン以下と低調な水揚げ。全さんま発表の9月末現在の累計水揚げは5万5378トンで前年の半分以下の47%。単価は222.3円/kgで前年の2.16倍であったものの、水揚金額は123億円でほぼ前年並みであった。主漁場は岩手県久慈〜釜石沖で、道東にも漁場が残る。
北海道の秋鮭漁は、前年の8割まで回復するが、道東は半分のペースで、オホーツクは前年を5%上回る。サンマも秋鮭も、今後どこまで水揚げが回復するか期待される。