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vol.747

最近のイカを巡って

 出漁から3カ月経ちましたが、中型凍結船の漁は、未だ好漁に恵まれず混沌とした状況にあります。
 
漁場は、日本海では大和碓、北大和碓、奥尻島周辺と漁が悪いせいか、漁場も分散傾向にあり、一部は太平洋側の道東沖に出漁している模様です。
 
盆前には16-20、21-25、26-30サイズとやや大型化していましたが、今は50-60尾サイズも出るなど幅広くなっているようです。

 釣りは凍結船も悪いのですが、近海の生船も低調で、このところようやく1日1万ケースの水揚げが見られるようになってきました。しかし八戸では巻き網の水揚げが順調で枠一杯の1.2万トンに近づいており、あと1週間の期間ですがほぼ枠通りの漁獲に達しそうです。

 今年は、海外イカ(アルゼンチン、ペルー)の不振もあって、イカ市況を巡る環境は、高値に張りついたままというより、ジリ高傾向が顕著です。巻き網物でさえ平均150円を超えており、ペルー赤イカも150円まで高騰しており、地元業者は買えない価格帯になっており、YR業者がまとまって買っているようです。

 こうした環境から9月から始まるトロールイカに対しても数量、価格両方に端売り、加工向け含めてそれぞれ期待が大きいものがあります。ともあれ、これからは秋イカの本格的なシーズンを迎えます。各地から好漁の便りが届くのを期待したいところです。

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