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vol.741

銚子きんめだいまつり開催

 銚子漁協外川(とがわ)支所の漁業関係者が、毎年この時期に開催している「きんめだいまつり」が、7月18日(日)に外川漁港近隣の銚子マリーナ特設会場で開かれた。来場者は例年より多い約5万人で、多くの家族連れ客でにぎわった。「銚子つりきんめ」は、県の千葉ブランド水産物の認定第1号。  

 銚子漁協外川支所所属の建て延縄(たてはえなわ)漁船40隻が銚子沖50kmの水深300mから釣り上げ、きんめだいまつりの販売用に15・16日の漁で約6千尾を用意。サイズは600g・800g・1kgの3段階に分けられ、1尾500〜1500円と市価より3割以上も安く提供され、中サイズのものでも2尾1500円とお買い得であることから毎年早朝から並ぶ人も多く、11時頃には早くも完売となった。

 漁業者代表から、キンメダイの資源管理の発表があった。銚子漁協外川支所では、20年前からキンメダイの資源管理を行なっており、まき網や底曳網などは一網打尽に獲ってしまうので他県船と調整し、地元の建て延縄船以外で獲らないようにしてきた。キンメダイは惣菜向けしかならなかったが、今では刺身にもなる。銚子沖は他産地と違い、寒流が入るので身が締まる。銚子のキンメダイを全国区にしたい。ただ高値を目指しているのではなく、計画的な安定した経営をしたいので、安定した単価が必要だ。水産資源はだめになったら遅い。

 今年は初の試みとして「和食の鉄人」道場六三郎さん(79)を審査委員長に迎え、キンメダイの料理コンテストが開催された。銚子市・千葉市などから5人が出場し、会場内で1時間かけて調理して、審査した結果、東京から出場した会社員の「きんめだいの簡単マリネ(右の写真参照)」が最優秀賞に輝いた。道場さんの講評では柚子を使った季節感のある味付けが高評価された。他の出場者のメニューは千葉の名産ピーナッツをソースにした生春巻き、バルサミコ酢をソースにはんぺんとジャガイモを使ったハンバーグ、ゴマ油とオイスターソースを使った中華風のアクアパッツア、アラを焼いて出汁を取ったトロロ蒸し。

 コンテスト終了後、道場さんのキンメダイを使った料理のコツを披露し、道場さんの作った「きんめ笹寿し」や「きんめあら焼冷やしうどん」等が来場者に振舞われた。
 また、コンテスト会場の外では、同漁協女性部により「きんめの煮付け」や「きんめのあら汁」も来場者に無料で振舞われた。

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