今年のサンマ漁が、早くも今週解禁にされる。解禁日は漁法・漁船規模毎にずらす。先陣は流し網で、例年通り8日(木)に解禁になり、漁模様によるが9日(金)には道東の釧路・厚岸・浜中・花咲の各港に初水揚げされる(一部は航空便でその日には消費地のスーパー店頭に並ぶ)。翌10日(土)には東京・名古屋・大阪等の消費地市場に初入荷され、週末には早くも新物がスーパーや鮮魚店の店頭に並ぶことになる。
棒受網の解禁日は、『道東小型さんま漁業協会』所属の5トン未満が7月16日(金)で、10トン未満船はロシア水域未入域船が23日(金)に、ロシア水域入域船が26日(月)で例年通り。『全国さんま漁業協会』所属の20トン未満小型船は昨年より3日早い8月2日(月)に、100トン未満中型船は昨年より4日早い8月5日(木)に、100トン以上大型船は昨年より3日早い8月15日(日)にそれぞれ解禁になり、全船出揃う。
サンマは秋を代表する魚で漢字では『秋刀魚』と書くが、周年、解凍物が出回り、季節感が薄らぎつつある。ここ2〜3年は安売りがさらに進行し、都内のスーパーの最近の特売でも1尾59円で売られていた。昨年は初漁期こそは200g級の特大サンマが中心に獲れて、お手ごろな値段で店頭に並んだ。9月後半以降の盛漁期には、特大・大型魚が漁獲物から抜けて、中・小型魚主体の漁模様となり一変。
日本周辺のサンマは、資源的には公海域には450万トンもの未利用の膨大な資源があるとされるも、昨漁期は漁期後半の不漁もあり、新設されたミール枠もほとんど消化することなく終漁した。水研センターの予報は8月上旬に例年通り公表されるが、今年はどのような漁になるかこれから注目が高まる。