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vol.737

7月2日は半夏生

半夏生

 早くも1年の半分が終わり、明日、7月2日は半夏生(はんげしょう)。夏至から数えて11日目にあたり、夏至から半夏生の間が田植えに最も適した時期に当たるようです。タコの吸盤のように稲がしっかりと根付き、豊作を祈念し、関西ではこの日にタコを食べる習慣があります。

 関東でも数年前からスーパーなどでは、半夏生の日にタコの特売をするようになっており、通常よりも多くの量を店頭に置いています。タコの種類は一般的なマダコ、お正月に真っ赤な酢だこやタコシャブなどで食べるミズダコ、ミズダコに似たヤナギダコ、テナガダコ、韓国料理の鍋でも御馴染みのイイダコなどがあります。

生産量・輸入量

 西アフリカから輸入されるマダコは、茹でたものの体色は明るいピンクで吸盤は白く、身は柔らかいのが特徴です。一方、国産のマダコを茹でたものは茶褐色で吸盤は小豆色と、異なります。国内生産量は年間5万トンで、輸入は10年前は10万トンありましたが、近年は5万トンを割り、国産・輸入の割合は半々。モロッコはかつては7万トン以上輸入していましたが近年は1万トン、モーリタニアも2.5万トンあったのが半減しました。

家計消費

 2008年の一世帯あたりの年間のタコの消費量は、692g(1298円)でした。主要都市では、高松1390g(2077円)が一位で、神戸1276g(2389円)、大阪1179g(2136円)、松山1134g(1728円)、京都1036g(1928円)の順で、平均の倍食べています。明石に代表される瀬戸内海という産地に近いのも理由で、たこ焼きや明石焼きなど関西人は昔からタコが好きなのかもしれません。一方、甲府・浜松・佐賀・那覇は300g台と平均の半分以下と対照的です。明日はタコを食べましょう。

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