5月に入り、金沢の生鮮スルメイカの水揚げが好調だ。4月前半はスルメイカ漁の端境期ということで全国的に水揚げが減少して品薄となり、浜値も高騰。このため、量販店の店頭では冷凍物や解凍物の販売が目立った。ようやく4月末から北陸でまとまり始め、金沢では5月9日頃から、連日、小型いか釣り漁船100隻以上が入港し、18日には150隻を超えた。水揚げ箱数も17日に1万箱を超え、19日には2万箱近い水揚げがみられた。
サイズは、9日は20尾入1%・20尾入12%・30尾入52%・バラ35%だったが23日には20尾入3%・25尾入24%・30尾入57%・バラ16%と30尾サイズが減って、20尾・25尾サイズが増加。
5月後半以降、新潟の水揚げが本格化し、山形各港でも徐々に水揚げが上向いている。金沢の5月の月別水揚量は、概ね昨年並みの水準。今年は表面水温がやや低いことから、能登半島沿岸に、長期に漁場形成されることが期待される。