春の風物詩、富山湾のホタルイカ漁が今月始まった。ホタルイカもスルメイカ同様単年生のイカで発光器があるのが特徴で、ホタルイカ漁の観光定置網もこの時期の風物詩。富山県農林水産総合研究所水産研究所の漁況予報によると、今年の富山湾の漁獲量は過去10年平均の2026トン並みか若干下回る1800〜2000トンとされた。
これは2月の漁獲量が1トン未満だと漁期で2000トンを下回ることが多く、2月の岩瀬のトロールの調査で採集個体から推定すると1800トンと予想され、前年5月の山陰沖の海況パターンと翌年の富山湾の漁獲量と相関があり、これから推定されると3606トンと計算された。総合的に判断すると、平年並みか上記のように判断されたようだ。
3月上旬の水揚量は55.8トンで昨年同期を若干上回り、市場別水揚げ量は新湊が29.8トン、滑川20.0トン、魚津4.1トン、氷見1.9トン。来月水揚げのピークを向かえ、6〜7月まで水揚げが続く。