2月の東京築地市場の生鮮スルメイカの入荷状況は、上旬は2千〜3千ケース(発泡5kg入)と昨年同期の半分の水準だったものの、中旬は5千〜8千ケースと盛り返し、概ね昨年同期並みであった。2月23日には1万1千ケースを超える入荷があった。入荷は長崎のほか、山陰や富山の定置物など。価格も1箱あたりの高値が上旬は3千500〜4千円だったが、入荷が増加したこともあり、2千円まで下落した。
都内の某量販店の生鮮スルメイカの店頭小売価格は、上旬は1パイ398円と高値で売られており、売りづらいことや生鮮品の入荷の少ない日には解凍した生鮮スルメイカを1パイ200円(別の系列では1パイ100円)で売っていた。中旬以降は入荷が増えたことから生鮮スルメイカを1パイ200円前後で売っている。
築地市場の入荷状況を昨年3月後半〜4月前半でみると、4月前半に大幅に減少して1千〜2千箱となり、4月後半にはさらに数十〜数百箱しかない日もみられた。この頃が、全国的に1年で一番水揚げの少ない端境期となる。この時期の1箱あたりの高値は7千〜7千500円(長崎産20尾入)しており、1パイあたりの価格は350〜375円ということに。スルメイカを始めとする『烏賊』は単年生であるために、餌や水温を始めとする環境要因年変動が大きい。今年はどうなるのか。