カツオ近海竿釣り船(中型船)は、2ヶ月弱の休漁期間を明け、今期の操業がいよいよスタートしました。昨漁期は平成年代で一番の大不漁で、このような年が2年も3年も続くと、船も採算割れして廃業せざるをえないと言われています。1月20日前後の漁場は、西之島〜北硫黄島(水色)、小笠原諸島東方の東海神場(地図中の黄色)、南硫黄島、沖ノ鳥島など分散しています。
西之島〜北硫黄島(水色)ではカツオ主体ながら特大・大・小・極小と、群・日によってサイズが異なるようです。この漁場で操業した1隻は御前崎港に昨日24日に初水揚げしました。この船は1航海4日間操業で、漁獲物は2〜5日目のもので計11.8tの水揚げ(うちカツオは9t)。カツオの相場は2日目664円/kg(小0.5t)、3日目708円(中〜特大3.9t)、4日目316円(小1.8t)、5日目139円(小2t)と鮮度・サイズで異なります。
東海神場(地図中の黄色)ではキハダ・キメジ主体に沖サワラ・ツムブリ・シイラ・ビンナガ・マカジキ等が混じりの操業で、1隻1日あたり0.5〜1.7〜3トンの漁獲がありました。この海域で操業した2隻が、今朝(25日)静岡県の御前崎港に水揚げしました。
一方、4月後半〜5月の初夏の時期に、関東での水揚げの前線基地となる千葉県勝浦港で、今朝(25日)、初水揚げが1隻ありました。この船も西之島〜北硫黄島(水色)で操業したとみられ、水揚げのあった8tのうち、カツオは2日目物6t、4日目物0.2トンでした。
築地では昨日水揚げされた御前崎のカツオが入荷がありました。カツオは和歌山や御前崎から計438ケース入荷がありました。和歌山は曳縄など沿岸で漁獲したもので、獲って2日目程度であることから5-3kg上で2000-1500-900円、1kg台で900-800円でした。御前崎は獲って4〜5日目ということで5kg上で750円、5-3kgで1000-800-500円、2kg台で700-600円、1kg台で550-500-400円といった相場でした。