築地市場の初セリが、1月5日(火)にありました。初セリの国内の生鮮本マグロの最高値は、平成11年以降でみると全て青森県大間産です。キロ単価でみると今年は7万円/kgで、昨年が7万5千円/kg、平成13年が10万円/kgと歴代3番目に高かったようです。
1本あたりの金額は、今年は232.6kgで1628万2千円、昨年は128.4kgとやや小ぶりなので963万円、過去最高は平成13年の202kgで2020万円。ということで1本あたりの金額は歴代2位ということのようです。買ったのは昨年に引き続き香港系のお寿司屋さんと某老舗のお寿司屋さんだそうです。香港系のお寿司屋さんは新橋駅近くにあって、去年のお正月明けに店の前を通ったら、初セリで最高値をつけた云々の、ノボリが立ってました。
初セリの生鮮・冷凍を含めた入荷数量・本数とも年々減っています。これは正月だけでなく普段も同じ傾向で、やはり不景気も影響しているようです。
最後のグラフは、本マグロ(クロマグロ)の年齢と、体長・体重の関係式です。寿命に近い20歳になると362kg・283cmにもなります。1歳で3.4kg、2歳で10kg、3歳で20kgで、この当たりまでがメジマグロと呼ばれます。今年の初セリの最高値のマグロは鰓・内臓抜きで232.6kgなので、この分を13%として乗せると267kgで、およそ14歳位でしょうか。
年末年始のテレビ番組でも大間のマグロ漁師を始め、マグロ関係の番組もずいぶんやってました。昨年は俳優の松方さんが山口見島沖で釣った、松方マグロもずいぶん話題になりました。この時の釣ったマグロは325kgで17歳魚ということになります。築地に出荷した時は鰓・内臓を抜いた状態で282kg。鰓と内臓は全体の13%もあることになります。この時はキロ1万5千円を付け、1本あたり437万円。お正月は景気付けにご祝儀相場も必要かもしれません。