お正月の必需品の一つ、カマボコ。一般的な原料はスケソウダラのすり身ですが、高級品だとグチ(ニベ、イシモチとも呼びます)を使うようです。北陸の細工カマボコは、お皿位大きく、結婚式の引き出物に欠かせないようです。テレビでカマボコの作り方をやっていましたが、板カマボコ1つを作るのになんとグチを5尾も使うようです。
このカマボコ業者は都内で、揚げカマボコ中心に製造販売しており、高級カマボコを作る時のグチは築地の仲卸から鮮魚で箱毎仕入れ自分でスリミにしていました。都内の高級スーパーでグチ100%の板カマボコを売っていましたが、なんと一つ2500円(260g)で、グチにスケソウを混ぜたものでも1500円(240g)。100円ショップでもカマボコを売っている時代ですが、カマボコもピンキリのようです。
このグラフは、二人以上の世帯の県庁所在別魚肉練製品の年間購入金額を表します(2008年)。一番多いのは長崎市で14147円、次いで仙台市の14046円、松山市の13350円、鹿児島市の10723円と続きます。全国平均は7845円で、逆に購入金額が少ないのは那覇市、川崎市、千葉市でともに4千円台です。
魚肉練製品には、揚げカマボコ、チクワ、カマボコ、その他(ハンペン等)が含まれます。仙台市は大半がカマボコですが、長崎市は3割は揚げカマボコ、鹿児島市は6割が揚げカマボコとなっています。揚げカマボコはさつま揚げやおでん種に代表されるように、ホッケ・アジ・サバ等の色がついたすり身を原料にします。
最近、ブームの静岡おでんに欠かせない黒はんぺんは、サバ・イワシ等を骨ごとスリ潰したので独特の舌触りがあり、普通のはんぺんに比べて硬く、普通のはんぺんとは別物です。焼いたり、フライにしたりします。売ってたらぜひ。