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vol.716

北海道の秋サケ漁終漁

 北海道の秋サケ漁が11月末で終漁となった。11月29日現在で本漁期の累計漁獲量は15万1千トンで、平成19年漁期の15万7千トン並みとなり、昨年の11万4500トンを約32%上回った。20万トンを豊漁、10万トンを不漁とすると並漁といったところ。

 地区別で見ると日高地区は前年比15%減、釧路地区は前年比6%増だった( うち広尾13%減・白糠21%減)。根室地区は道内全体の24%の水揚げを占め、3万7千トンの水揚げあり、前年比16%増だった。しかし、根室海峡側(羅臼・標津など)では昨年の1〜2割増となったものの、根室半島側(根室・落石・歯舞など)では2割も落ち込み、明暗をわけた。

 一方、オホーツク海側は道内全体の36%の水揚げを占め、近年ウエイトが高まっている。今漁期は5万4千トンの水揚げあり、前年比54%増となった。


 指標となる根室海峡・標津の相場(高値)では、雄の銀毛は9月下旬〜10月中旬は昨年の100円安。一方、雌のBブナは9月中旬までは昨年並みで推移したが、昨年は不漁に加えて低気圧の通過による網の破損もあり、9月下旬〜10月中旬は昨年千円を超えたが、今年は半値の500円台で推移した。

 盛漁期を迎える岩手県では、11月中旬までの累計漁獲量は1万500トンと概ね昨年並み(尾数1%減・重量2%増)となった。しかし、北海道同様の水揚金額では29億8500万円で昨年比32%減、単価は317円で昨年比31%減と落ち込んでいる。

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