八戸沖のサバ漁が好調で、今月に入ると1日に4千トン前後の大量水揚げが数日続いています。なお、日によっては引き続き大型クラゲ(エチゼンクラゲ)も混じるようです。
9月24日(木)には八戸でサバが3千トン水揚げされ、石巻でも2千トン水揚げされ、この日だけで常磐〜三陸一帯で6千トンもの水揚げがありました。常磐〜三陸一帯で、巻き網によるサバの水揚げが2千トン越えた日には、資源保護の為に翌日休漁となることから、25日(金)はサバ漁は休漁となりました。
26日(土)はサバ漁が再開され、八戸で4千トン、石巻で1300トンの水揚げがありました。なお、小型の2そう巻きはカタクチイワシを漁獲しており、大中型巻き網はサバ漁の休漁日にはワラサ(ブリ3〜4kg級)・イナダ(同1〜2kg級)を漁獲しています。
8月中は気仙沼〜銚子ではゴマサバが8〜9割を占めてマサバは少なく、八戸沖ではスルメイカを主体にサバを巻いていたものの、南の海域とは逆にマサバが9割を占めてゴマサバは少なかったようです。
今年獲れているサイズは8月中はマサバ・ゴマサバとも450g前後が主体で、9月に入ると500〜600gが主体となりました(2007年生まれの2歳魚)。今月に入ると八戸沖でもゴマサバの割合が急増し、半分を占めるようになっています。
八戸や石巻ではマサバのブランド化を進めています。八戸沖は北緯40度30分と本州最北端の漁場で、時期やサイズや粗脂肪量を決め、基準に達したものを「八戸前沖さば」、550gを越えるような大型のサバを「銀鯖」の名称でブランド化しています。石巻では金華山沖で秋に獲れた大型のマサバを、「金華さば」の名称で八戸より先にブランド化しています。
三陸で獲れるマサバは6月頃に産卵するので、これから脂がのり『秋さば』として美味しくなる季節を迎えます。八戸ではサバを使ったメニューを増やすために、サバカレーのほか、サバと青森名産のリンゴを使った「サバップル(パイ)」、サバとリンゴと湯葉を使った「さばチーズケーキ」などのスイーツも開発しているようです。どんな味がするか、一度食べてみたいものです。