サンマの漁場は、南下群の先端が北海道・襟裳岬東の広尾沖で、主漁場は厚岸・大黒島〜根室・落石岬沖合です。
今年は道東〜三陸沖の表面水温が平年より2〜3℃低く、南下が早く進んだことからロシア200海里内の操業は9月上旬にはほぼ終漁しています。
初漁期からこの頃までは180〜200g級の特大魚の割合が高かったのですが、中旬以降は漁況予報通り中小型魚の割合が急増しています。
全さんまが公表した、9月中旬までの漁期累計は85,147トンで前年同期の4%増、水揚金額は103億円で前年同期の3%減、キロ単価は121円で前年同期の7%安となっています。
北海道内の水揚げは66,762トンで前年同期の18%増と好調でしたが、本州は18,385トンで前年同期の27%減となっています。9月13〜26日の操業体制は大型船2週で5回、小型船は2週で7回の水揚げで、それまで実施されたいた、トン数階層毎の積荷制限はなくなりました。来週の操業体制は今日の会議で決定するようです。
漁場が近くなったことから、ブランドサンマの生産も始まり、量販店・鮮魚店の店頭に並び始めています。ブランドサンマは漁協毎に定義も違いますが、大方、港に帰る最後の網の中(時間を規定している所もあります)で、型の良い物を選別して鮮度を保持するために船上で発泡に詰められます。
最近よく見かけるのは、厚岸船団のブランドサンマ『大黒サンマ』で、普通のサンマは1尾80〜120円程度であるのに対し、大黒サンマは300〜380円で売られています。ブランド物といっても、サンマのハシリの7月には1尾500〜800円で売られていたので、この値段と比較すると買いやすい値段ではないでしょうか。ぜひ、お試しを。