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vol.704

大型クラゲ、三陸にも出現

先端は宮城県沖


 2年ぶりにが大発生している大型クラゲ(エチゼンクラゲ)。対馬〜山陰沖では7月に出現し、若狭湾沖でも8月になると出現。8月後半には隠岐海峡で操業する中小型旋網に大型クラゲが混獲され始め、9月1日の境港の水揚げではマアジ301トン・マイワシ109トンあったものの各船2〜4割も大型クラゲが混じり、クラゲ主体に15トンも獲った船もあった。以降、9月上旬は連日、旋網漁に大型クラゲの混獲が続いた。9月8日頃から若狭湾でも本格的な出現がみられ、8月末〜9月上旬には北海道の渡島管内でも確認された。9月中旬以降は津軽海峡を抜けて、三陸沖(先端は宮城県沖)でも確認されている。ちなみに津軽海峡は日本海から太平洋に向かって津軽暖流が流れている。

八戸沖のサバ漁に混獲


 八戸沖のサバ旋網漁では9月12日(土)に、サバ2571トン水揚げされた。サバ主体の水揚げがうち2419トンで相場が97.4〜30.0円/kgだったのに対して、サバにクラゲが混獲したものが152トンあり、相場は17円/kgと低迷した。今後、岩手県ではアキサケ定置網漁の盛漁期を迎えるが、漁業被害が最低限であることを祈るばかりである。なお、漁業情報サービスセンターでは魚群探索で航空機観測を行っており、大型クラゲが八戸の沖合に分布しているが確認された。最新のクラゲ情報については、漁業情報サービスセンターのホームページを参照下さい。

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