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最近の水産の話題はこれ! 随時更新
vol.703

最近のスルメ漁

 最近のスルメイカの漁獲状況は、小型いか釣りが道東沖(特に浦河)で好調、八戸や石巻では沖底漁が再開し、凍結船はアカイカ操業を終え、全船が日本海でスルメイカ操業を行っている。

道東浦河で好調


 東・浦河(襟裳西)の小型いか釣り漁(昼)は7月中旬に操業が始まり、7月末〜8月上旬には30隻が木箱主体に5千箱(ピークは7月29日の130トン)の水揚げが続き、お盆には水揚げが一時減ったものの、8月下旬になると上向いた。8月末には操業隻数が80隻を越え、今月に入ると90〜100隻に増え、魚体も成長したことから発泡20尾入主体に1万5千〜2万箱の水揚げが連日続いている。一方、釧路の小型いか釣り漁(昼)は8月10日にスタートし、30〜40隻が1日あたり4千箱の水揚げが続いているものの、日によっては3〜6割が木箱。釧路の沖底漁でも木箱が1日あたり1〜2千箱の水揚げがみられている。津軽海峡の大畑では30隻が発泡1〜2千箱とペースが落ちてきた。

まき網漁は終漁


 八戸のスルメまき網漁は7月中旬にスタートし、7月27日には1日で2580トンの水揚げがあった。この北部太平洋海域のまき網によるスルメの枠は12500トンで、8月末にはこの枠に達したことから終漁となった。八戸の小型いか釣り(昼)は、1日あたり30〜40隻・6千〜7千500箱とピークの1ヶ月前と比べて半減した。一方、八戸のスルメ沖底漁は、7〜8月の休漁期間を経て再開し、300〜400トン/日と安定した水揚げが続いている。凍結船による日本海のスルメイカ釣り漁は、1隻1航海あたり4〜5千箱と低調だったものの、8月末には1万箱と上向き、これからどこまで回復できるかが注目される。

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