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vol.701

北海道秋サケ漁始まる

  秋の風物詩、北海道の秋サケ定置網漁が、8月24日に解禁になりました。雌の卵巣である筋子は、イクラの原料として需要があることから、雄よりも高値で取引されます。始めに解禁になったのは例年通り釧路地区の広尾・大津・釧路東部で、この日は合計22トンの水揚げがありました。引き続き根室地区が翌25日に、日高地区が28日に、稚内地区〜留萌地区が9月1日に、室蘭地区が2日にそれぞれ解禁になっています。
 9月2日現在の累計漁獲量は1770トンで前年より1千トン少なく、豊漁年であった平成15〜16年の4分の1に留めています。今年の秋サケの漁況予報は、過去20年間で最も少ないと予測されています。北海道の過去最高の漁獲量は平成15年の20万6千トンで、近年で最も少なかったのは昨年の11万4千トンで、今年は10万トン台と平成15年の半分の水準となる可能性もあるとみられています。

  今年の相場は、昨年秋以降のリーマンショックの影響もあって輸出不振・国内の消費不振ということで、昨年同期並みの水準で推移しています。9月2日の相場は大津が雌532円/kg、雄が265〜248円、標津が雌が555〜525円、雄が280〜270円。平均体重は雄が3.6kg/尾、雌が3.2kg/尾。雄雌の比率は雄6割、雌4割。水揚げのピークは、今月下旬に迎えます。

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