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最近の水産の話題はこれ! 随時更新
vol.700

サンマ漁概況

 1OOトン以上の大型船が出漁して10日経つ。20トン未満小型船が出漁して最初の水揚日にあたる8月6日に1,245トンを記録したものの、7〜17日は1千トンを割った。大型船出漁日の18日に1,744トンを記録し、24日以降、早くも2千トンを越える水揚げが3日間続いた。平均価格はキロ100円台で一時200円台を付けたものの、26・27日には早くも90円前後に落ち込んだものの、今日の水揚げでやや値を戻した。安値は20日以降、20円台もみられる。

 最近の漁場は、大型船・20トン未満小型船は根室半島東方のロシア200海里内、10トン未満小型船は根室・落石沖や襟裳岬東沖で操業している。なお、例年通り、入港毎の24時間休漁が実施されているほか、漁船規模毎の積荷制限も実施されている。


 7月中は流し網主体の漁獲で、漁場も沿岸寄りに安定して形成され、1日1隻1トンと昨年の倍と好調だった。棒受網も含めた7月中の道東4港の漁獲量は2,600トンを記録し、過去7年間で最も多かった。この時期は北上期ということで、魚体は産卵間近の180〜200gの特大魚が大半を占め、スーパーの店頭にも大きなサンマが並んだ。8月に入っても中旬までは特大〜大型魚の割合が高かったが、大型船が出漁した下旬に入ると、先に公表された漁況予報通り、特大〜大型魚の比率が減ってきて、中型魚の割合が増加するとともに小型魚〜ジャミも混じり始めた。昨年漁獲した在庫は豊富なものの、今年は盛漁期となるこれからの漁はサイズ・量ともよくなさそうだ。

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