東シナ海北部〜日本海では2年ぶりに大型クラゲ(エチゼンクラゲ等)が、大発生しています。8月8日現在の北上の先端は、若狭湾です。対馬近海では連日、出現しているほか、山陰のまき網では7月末から入網するようになり、漁業被害も出始めています。このため、底曳き網や定置網では、洋上駆除が実施されました。
漁業情報サービスセンター境港出張所の虎谷所長によると、7日の水揚げでは「アジ・鰯類にかなりのクラゲが混入しており、船によっては漁獲の30〜80%も混入していた。今年の傾向は今のところ、隠岐諸島の北側を通っているようだと運搬船の船長さんの見解であった。対馬暖流が隠岐島前の西側から北東方向へ迂回しており、隠岐海峡へは今のところ余り入ってこないようだ」と話しておられました。
エチゼンクラゲは傘経1メートル、体重200kgにもなる大型種です。エチゼンクラゲの毒は弱いようですが一緒に漁獲された魚を弱らしてしまい商品価値(値)が下げてしまうほか、網に入ると砕けて漁師さんの選別の手間が増やしています・クラゲの廃棄には産廃扱いなのでお金がかかるなどの2次的な被害も出ます。これからの被害が最小限で済むよう祈るばかりです。なお、漁業情報サービスセンターでは大型クラゲ情報をインターネットで公開しています。また、写真館でも関連情報を掲載していますので、参照下さい。
JAFIC:大型クラゲ出現情報ホームページはこちらから。