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vol.694

シーフードショー開催される

 夏の風物詩、第11回ジャパン・インターナショナル・シーフードショーが、東京お台場の東京ビッグサイトで7月22〜24日に開催された。3日間の目標来場者数は3万人で、初日の来場者数こそ1万人を下回ったものの、2日目・3日目は1万人の大台にのり、3日間で過去最高の31,165人に達し、昨年の26,882人を4千200人上回った。

 シーフードショーと同時開催されるセミナー・シンポジウムのほか、寿司関連商材・機器を一同に集めた「すしEXPO」や「国際水産養殖技術展」等もすっかり定着。今年の出展数は600小間に共同出展も含めると約450社が出展。セミナーではTVチャンピオンの回転寿司通選手権の優勝者を始め、寿司関連のものが早くから定員が埋まっていた。

 この11回のシーフードショーを眺めると、初期は中国など海外の業者が多く、その後、養殖サケ・マス類を扱う業者が増えた。今年のトレンドとしては世界同時不況や中国産冷凍食品問題もあってか、海外の業者が大幅に減ったように思える。一方、ブームの国内の養殖クロマグロを扱う業者が大幅に増え、水産庁の政策でもあるシイラ等の未利用魚を使った加工品・練り製品を扱う業者も大幅に増えた。試食も養殖クロマグロのお寿司とシイラ等の未利用魚を原材料とした薩摩揚げのような練り製品が多く、鱧の吸い物やトマトで作ったお酢は新鮮。

 特に目を引いたブースはマルハニチロで、産まれて6日目(23日の時点)というクロマグロの赤ちゃんを水槽で展示しており、滅多にみられない貴重な機会。肉眼ではかろうじて動いているのが確認できるほど小さいので(卵は0.1ミリなので体長数ミリ)、虫眼鏡を借りて覗く人も。来年2月には大阪でもシーフードショーが開催される。

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