サンマ流し網(刺網)漁が先週8日にスタートして、やく一週間が経った。初日9日の水揚げは道東四港(釧路・厚岸・浜中・花咲)の合計で110トン、翌10日は時化で16トンと少なかったものの、11日35トン、13日178トン、14日47トン、15日120トン、16日40トン。北上暖水が道東沿岸まで張り出しており、主漁場は厚岸大黒島沖20〜30海里と近い。1日1隻あたりの漁獲量は1トン以上と、前年同期の0.5トンの倍と好調。初漁時の魚体は150g級主体と前年より20g小さかったものの、徐々に太ったものが漁獲され始め、ここ2〜3日は180〜200g級が7割を占めている。
築地市場の生鮮サンマの入荷数量は、10〜14日は4〜5千ケースだったものの、15日は12351箱、16日は9208箱と急増。2キロ箱9尾入(222g級)は10日にはキロ3500円(以下高値)をつけていたが、16日には早くも1300円まで下落。続く2キロ箱10尾入(200g級)は10日には3千円が16日には1千円に、2キロ箱11尾入(182g級)は10日には2千円が16日には1千円に下落。
量販店の販売価格は、販売初日となる10日は160g級が1尾398円(M)、180g級が1尾680円(F)、200g級が1尾980円(B)。12日は専門店Hでは100gあたり398円で210g前後のものを800円台で販売。ここ数日はMでは180g級を1尾500円で販売しており、昨年秋に三陸沖で漁獲した解凍物の生サンマは従来の1尾69円から89円に値上げした。昨日、船から190〜250gの立派な新サンマが送られてきたので食べたが、脂のノリは時期的なこともありソコソコで刺身で食べるのにはちょうどよいものであった。あんだけ大きいと小さなサバと見間違う程で、卵巣も成熟していたので、もうすぐ産卵する群れのようだ。