7月2日は半夏生(はんげしょう)。タコの盆前の需要期とあって、商戦に忙しいようだ。1~4月にかけてのタコの国内搬入は極端に少なく、約1万トンで近年でも最も少ない水準となっている。
しかし、遅れていた搬入も5月は一気に1万トン超といわれており、4月末で1.6万トンの在庫も一気に2万トン越えとなるものと業界筋ではみている。
搬入物は現地の冬ダコ漁の1次航海分となっており、そのアソートも、トロール物は6番主体に7番、そして8番が若干、壺は3,4,5番主体となっている。 また5月に搬入された分については、特に7,8番にフリー玉が極めて少ないといわれ、大半が行き先は決まっているといわれる。したがって、それ以外の加工業者にとっては、原料は高いものにならざるを得ない局面となっており、加工業者間でも2極化が進行している。
また一部大型サイズの3番は米国向けに輸出に向けられているといわれ、従来から多いと言われていた3番もでにくくなっているようだ。 また関西筋では、半夏生を前に稼働率を上げてコスト圧縮しながら、スーパーとの対応を図っているといわれる 今スーパーではタコの特売は198円/100g、178円/100gで、このところ大きな変化はないが、国内販売価格は、3番800円、5番700円、7番630円/kgでこの1ヶ月でかなり弱くなった。しかし価格の値上げ圧力もあるが半夏生までは現在の価格で推移しているものと予想される。